連載 看護教員の資質向上をめざして 都立看護専門学校における取り組み⑧
IT化への理解と対応
三妙 律子
1
,
松原 定雄
2
1都立広尾看護専門学校
2都立南多摩看護専門学校
pp.893-897
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100500
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はじめに
情報化社会の到来で,東京都は,平成13(2001)年から従来の制度や慣行を抜本的に見直し,IT(情報技術)を効果的に取り入れた「電子都庁」を実現するために,「業務プロセス改革実践指針」を出した。この業務プロセス改革の目的は,文書の電子化,共有化,情報ネットワークを活用し,非効率的な部分の抜本的な見直しを行い,低コストで,簡単・迅速に,質の高い行政サービスが提供できる都庁を構築することである。
都立看護専門学校においても,教育の目的を実現するために,管理・運営および教育の面から現状分析を行い,IT化の可能性を探ることとした。管理・運営面では,都庁IT化推進計画に基づく事務の効率化・スリム化の検討,教育面では,看護教育におけるコンピュータ利用の可能性や教員の資質向上への活用の検討である。
さかのぼって1985年が教育の分野では「コンピュータ教育」元年とされ,初等中等教育で情報教育を受けた学生を迎える都立看護専門学校としては,平成13年9月に都立看護専門学校のITプロジェクトをスタートさせ,現在4年目を迎えている。本稿では,1~2年目の活動を報告する。
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