日本看護診断学会第6回学術大会報告 高齢社会でHUBとしてはたらく看護診断
【シンポジウム・1】
看護専門領域における看護診断
黒田 裕子
1
,
中西 純子
2
,
神郡 博
3
,
菊地 敦子
4
,
野村 美千江
2
,
上田 孝子
5
Yuko Kuroda
1
,
Junko Nakanishi
2
,
Hiroshi Kamigori
3
,
Atsuko Kikuchi
4
,
Michie Nomura
2
,
Takako Ueda
5
1日本赤十字看護大学
2愛媛県立医療技術短期大学
3福井県立大学
4慶應義塾大学病院
5徳島大学医学部附属病院
1The Japanese Red Cross College of Nursing
2Ehime College of Health Science
3Fukui Prefectural University
4Keio University Hospital
5Tokushima University Hospital
pp.69
発行日 2001年3月15日
Published Date 2001/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100080
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司会から
黒田 裕子
中西 純子
看護診断はこれまで総論的にその意義や内容,妥当性に関する論議がなされ,21世紀に向けた昨今では診断-介入-結果のリンケージへと発展してきている.看護の質が問われ,より的確な診断,より効果性の高い看護実践を目指すなか,今回のシンポジウム・1では,看護専門領域別に看護診断の特徴と課題に迫り,各論としての看護診断の考え方,今後の方向性を見出すことをねらいとした.
シンポジストには精神,助産,地域,管理の各領域で教育,実践に活躍されている4人の方にご発言をお願いした.精神,助産,地域からはそれぞれの領域の現象や健康問題の特徴をふまえ,精神ではアセスメントの重要性と診断用語選択の難しさ,それらを克服する方法について,助産領域ではウェルネス型診断の新たな開発の必要性を,地域では在宅の状況をより包括的にとらえるアセスメントの視点について提言がなされた.また,管理の領域からは,徳島大学医学部附属病院における看護診断・介入・成果をリンケージさせた病院独自の看護計画システムの開発と活用の状況について紹介され,その効用,課題についても議論された.
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