日本看護診断学会第4回学術大会報告 看護診断の発展をめざして
【シンポジウム・1】
一次アセスメント様式の改革と看護診断
新野 温子
1
Atsuko Shinno
1
1県西部浜松医療センター
1Hamamatsu Medical Center
pp.39-40
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100027
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はじめに
当院では,各病棟の特殊性を生かして,カーデックス,看護記録用紙,体温表など,それぞれが工夫を重ね作成した用紙を使用してきた.しかし,記録用紙や記録方法が各病棟ごとに特殊性があり,看護婦の配置替え時に記録方法の違いにとまどったり,患者の転科時に記録がわかりにくい,医師からも患者の状態がつかめないなどの意見があった.また,記録用紙が多種類のため不経済であるなどの問題が生じ統一にむけて改革することにした.
記録用紙の検討は,看護部記録委員会で行ったが,委員は病棟スタッフが代表のため,自分の病棟での使い勝手を主張し,統一には至らなかった.記録用紙の統一を図るためには,まず中間管理者が同じ意識をもって検討しなければ実現できないと考え,記録委員会のメンバーを婦長,主任に変更した.記録の内容については,今まで継続教育で看護過程の研修を長年実施してきたが,なかなか現場に生かされていず,看護過程の展開ができるための記録用紙を作成することになった.
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