【DLN事例報告】
1(看護実践)リンのコントロール不良に悩み精神的ストレスが生じた患者の看護
北川 歩理
1
1医療法人一陽会服部病院
pp.90-93
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200052
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Ⅰ.はじめに
透析患者にとって食事管理は重要なセルフマネジメントの1つである.しかし食生活は年少のころの食生活や成長過程における家族や環境で形成され,根強く影響する1)ため,食事管理を継続させ改善することは容易ではなく,自己効力感の低下にもつながる.A氏は一人暮らしの壮年期の男性で,好き嫌いや外食が多いためリンのコントロール不良が続いていた.食事管理指導や投薬治療を行うが,リンの値が下がらなかった.治療継続するもコントロールがうまくいかないことに悩み,精神的にストレスをかかえた言動がみられるようになった.A氏の立場に寄り添い,具体的な支援を行うことや,一緒に悩み,考えることの大切さを学んだので報告する.なお,公表にあたっては個人が特定されないよう配慮し,本人の同意を得た.
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