【DLN事例報告】
2(看護実践)腹膜透析導入を選択した後に迷いを表出した患者への介入を振り返る
吉村 季実子
1
1社団法人宗像医師会宗像医師会病院
pp.94-96
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200053
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Ⅰ.はじめに
「腎不全保存期に定期的に受診し,療法選択について説明を受けてきた患者は,すでに透析導入前に疾患を受容している場合が多い」といわれている1).しかし,いざ透析導入となると,心理的に落胆したり,選択した治療に対し不安や迷いを表出する患者も多い.今回,保存期外来へ10年通院し,腹膜透析(以下,PDと略す)導入を希望され入院した患者が,入院後,自分自身が選択した治療に対して迷いを表出し,その後,血液透析(以下,HDと略す)にするかPDにするか自分で決められない思いで揺れ動いていた.迷いを受け止めながら,導入後の生活を患者とともに考え,患者の意思決定を支援するなかで学んだことを報告する.
なお本事例を公表するにあたり個人が特定されないよう配慮し,患者本人の同意を得た.
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