特集 現代医学・生物学の仮説・学説
1.細胞生物学
酸化的リン酸化
香川 靖雄
1
1自治医科大学生化学第一講座
pp.410-411
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900591
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概説
酸化的リン酸化は呼吸(電子伝達)のエネルギーによってATPを合成する反応である。したがって人体のエネルギーの大部分はこの反応に依存している。△μH+とATP合成酵素(F0F1)とミトコンドリアをキーワードとする3つの仮説を概説し,各々を実証した方法を図で説明する。ここで用いる電気化学ポテンシャル差(△μH+)とは膜の両側の電位差△Ψの項と濃度差の項(-z△pH,zは定数△pHはpHの差)による仕事の合計である。
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