【実践報告】
3.クリニックにおける透析後離床に関するケアの標準化の検討―透析後の起立性低血圧調査を通して
山本 育子
1
,
白井 久美子
1
,
大坪 みはる
1
1医療法人社団湯沢会西部腎クリニック
pp.84-88
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100279
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はじめに
当院では,以前より全患者に対して透析後の臥位,座位の血圧を測定し,血圧値と患者の自覚症状の有無などを一定の指標とし,個々の患者に対策を講じてきた.しかし,患者の高齢化や糖尿病性腎症(DM)の急増に伴い,透析後の起立性低血圧を合併する患者は増え続けている.透析終了時の多忙な時間帯において,いかに的確な離床判断をするか,安全な帰宅を保障するためのケアはどうするのか,基準の見直しが必要と考えられた.そこで,第1回目の透析後血圧変化調査から得られた血圧低下40mmHg以上の患者14名を対象に,現在の離床の現状と血圧変化について調査し,離床判断を含めたケアの標準化について検討した.
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