【実践報告】
4.看護師の受け持ち意識を変化させる要因―看護師の意識調査から
笹井 妃加
1
,
山本 貴世
1
,
早川 幸子
1
,
千葉 志津子
1
1名古屋記念財団鳴海クリニック
pp.89-93
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100280
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はじめに
透析看護は,日常生活全般をとらえ,個別的で継続した看護が必要である.当院の看護方式は,日々のケアはチームナーシングであり,長期的な継続ケアは受け持ち制(プライマリーナーシング)である.しかし,受け持ち看護師の役割が果たせていないのが現状であり,役割を果たさない看護師がいても他のスタッフで補うことができていた.
2002年,当院では透析室の適正人員の見直し(表 1 ,2 ,3)があり,看護師1人あたりの受け持ち患者数が約5~6人から8~10人に増え,現状のままでは看護ケアの質が低くなることは必至であった.そこで,受け持ち看護師として必要な主体性・自律性を引き出すことが看護ケアの質を維持することにつながると考え,業務を見直し,受け持ち制の問題点に取り組んだ.結果,看護師の責任や満足感が高まり,ケアが保持できた.
今回,スタッフの意識を変化させた要因を明らかにすることがモチベーションの保持に役立つと考え,本研究に取り組んだので報告する.
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