【実践報告】
5.糖尿病透析患者のフットケア―オリジナル足体操の効果
三木 真澄
1
,
中野 敦子
1
1JA徳島厚生連麻植協同病院腎センター
pp.104-108
発行日 2005年11月15日
Published Date 2005/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100243
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Ⅰ.はじめに
透析患者の高齢化,糖尿病症例の増加に伴い足病変を合併する患者も多くなり,QOLを低下させる要因として問題となっている.当院でも足病変から下肢切断に至った症例を経験したことから,定期観察や日常生活指導を中心としたフットケアを行ってきた.特に予防の面で,循環動態に影響を及ぼす因子(食事内容,体重,血圧など)の改善や,動脈硬化因子の改善をはかり,また患者の足病変に対する意識づけを目的として,運動の指導も看護に取り入れている.しかし,高齢者や合併症を有する患者も多く,積極的に運動に取り組んでいる患者はわずかであった.
そこで,足病変の予防に向けて理学療法士の協力を得て,高齢者や合併症を有する患者でも,ベッド上で簡単に取り組むことができる足体操のプログラムを作成した.この足体操の実践過程を提示するとともに,その効果を検討したので報告する.
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