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特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997
4 皮膚疾患治療のポイント
糖尿病のフットケア
Management of diabetic foot problems
河盛 隆造
1
,
田中 逸
1
Ryuzo KAWAMORT
1
,
Yasushi TANAKA
1
1順天堂大学医学部内科学・代謝内分泌学講座
1Department of Medicine, Metabolism and Endocrinology, School of Medicine, Juntendo University
キーワード:
糖尿病性足病変
,
末梢神経障害
,
血行障害
,
ずり力
,
易感染性
Keyword:
糖尿病性足病変
,
末梢神経障害
,
血行障害
,
ずり力
,
易感染性
pp.121-125
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902184
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糖尿病性足病変は胼胝や鶏眼から潰瘍,壊疽,シャルコー関節にいたるまで多彩である.
基本的病態は,①末梢神経障害による温・痛覚低下と自律神経障害による皮膚毛細管の血流障害,発汗低下,②血管障害による血行不良,③易感染性,④足に加わるずり力の4者である.これらの要因が複合的に作用するため些細な病変からでも重症化しやすく,容易に難治化する.したがって,発症予防と異常の早期発見,早期治療が重要である.それ故,足の観察,局所の清潔と外傷予防,靴下や中敷きの使用,足に合った靴を履き,異物のチェックをかかさない,異常を発見した際はただちに医師に報告することなど,患者自身が毎日行うフットケアについて十分な指導を行うことが必要である.
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