特集 糖尿病
合併症
16.④糖尿病足病変—足のアセスメント,フットケアの意義
富田 益臣
1,2
Masuomi TOMITA
1,2
1下北沢病院糖尿病センター
2下北沢病院足病総合センター
pp.467-470
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900564
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糖尿病の合併症は全身に及ぶが,糖尿病足病変は「神経障害や末梢動脈疾患と関連して糖尿病患者の下肢に生じる感染,潰瘍,足組織の破壊性病変」1)と定義される。
糖尿病は内分泌疾患であるが,糖尿病神経障害などによる筋力低下ほか運動器への影響,足部の関節可動域の低下などによる歩行障害をふまえると,運動器疾患としてとらえることもできる。糖尿病では,血流障害,神経障害,易感染性に足の変形が加わり,容易に足病変へとつながっていく。重症化して下肢切断に至る合併症として非常にリスクが高い。
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