口絵
扁平足の医療体操
伊丹 康人
1
1慈恵医大整形外科
pp.2-8
発行日 1958年11月10日
Published Date 1958/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201749
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足は小さい沢山な骨が組合わさつて出来ています.そして重い体を支える為にこれらの骨が図①の様に最も合理的なアーチを形作つております.このアーチによつて長軸足穹窿(土ふまず)が出来ていますから,土ふまずの形は体重を支える為には非常に大切なものであります.これが変化しますと色々な病気の原因になります.
扁平足とは,図②の如く土ふまずの所がなくなつて,いわゆるベタ足になつているものですが,程度の強い場合は図③の如く,足首の所から踵が外側に曲つている事もよくあります.又中には扁平足と全く同じ様な症状がありながら外見的には何等の変化のないものもあります.この様なものを吾々は弱足といっていますが,やはり扁平足の一種と考えて良いと思います.
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