【実践報告】
2.体圧計を用いた人工血管止血圧迫トレーニング―手順の実際と評価
丸山 真実
1
,
古閑 千鶴子
1
1公立富岡総合病院
pp.91-94
発行日 2005年11月15日
Published Date 2005/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100240
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Ⅰ.緒言
血液透析療法を受ける患者にとって,内シャントは最も一般的なブラッドアクセスである.内シャントには自己血管と人工血管があり,自己血管で内シャント作製ができない場合に,人工血管を用いて作製する.
当院でも,血管系に問題のある患者1割程度に対し人工血管を用いている.しかし,人工血管は自己血管に比べると感染しやすい問題点があり,また分枝がないために,止血時の圧迫が強すぎると血液の逃げ場がなく,閉塞する危険がある.そのため,当院では返血時の抜針止血操作はスタッフが行っているが,ある時,患者から「止血時圧迫が強くて痛い人がいる」との声が聞かれ,スタッフ間の止血時の圧迫の強さを理想的な状態に統一できないかという意見が出た.
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