第22回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 教育講演1
糖尿病合併症の時代的変遷と今日の課題:久山町研究
清原 裕
1
Yutaka Kiyohara
1
1公益社団法人 久山生活習慣病研究所
1Hisayama Research Institute For Lifestyle Diseases
キーワード:
糖尿病
,
心血管病
,
悪性腫瘍
,
認知症
,
久山町研究
Keyword:
糖尿病
,
心血管病
,
悪性腫瘍
,
認知症
,
久山町研究
pp.50-56
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
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はじめに
世界的規模で糖尿病患者が増加しているが,わが国では急速な人口の高齢化と生活習慣の欧米化によってその傾向が著しい.糖尿病はさまざまな合併症を引き起こし,生命予後や生活の質(QOL: quality of life)に大きな影響を与える深刻な疾患である.糖尿病の代表的な合併症は最小血管症と大血管症であるが,近年悪性腫瘍と認知症が新たな合併症として指摘され大きな注目を集めるようになった.
本講演では,福岡県久山町において長年にわたり継続中の生活習慣病の追跡研究(久山町研究)の成績より,わが国の地域住民における糖尿病有病率とその合併症の時代的推移について述べ,日本人における問題点を検証する.
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