Japanese
English
資料
2型糖尿病患者の受診に向けての主体性および療養における行動・思いとの関連
Type 2 Diabetes Patient Motivation to Undergo Medical Examination, and Behaviors and Thoughts during Medical Treatment
岩田 文
1
,
木元 喜子
1
,
佐藤 佑郁
1
,
竹内 悠華
1
,
中野 雄太
2
,
八田 菜未
3
,
水野 友貴
4
,
本谷 裕香
5
,
稲垣 美智子
6
,
多崎 恵子
6
,
堀口 智美
6
Aya Iwata
1
,
Yoshiko Kimoto
1
,
Yui Sato
1
,
Yuka Takeuchi
1
,
Yuka Takeuchi
2
,
Natsumi Hatta
3
,
Yuki Mizuno
4
,
Yuka Motoya
5
,
Michiko Inagaki
6
,
Keiko Tasaki
6
,
Tomomi Horiguchi
6
1国立大学法人金沢大学附属病院
2札幌市南区役所
3藤田保健衛生大学病院
4京都大学医学部附属病院
5東京医科大学八王子医療センター
6金沢大学
1Kanazawa Univercity Hospital
2Sapporo City Minami Ward Office
3Fujita Health Univercity Hospital
4Kyoto Univercity Hospital
5Tokyo Medical University Hachioji Medical Center
6Kanazawa University
キーワード:
2型糖尿病
,
外来通院患者
,
主体性
Keyword:
2型糖尿病
,
外来通院患者
,
主体性
pp.155-162
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究では,2型糖尿病患者の外来受診に向けての主体性および療養における行動・思いの実態と,これらの関連を明らかにすることを目的とし,2型糖尿病患者175名を対象に自記式質問紙調査を行った.主体性は自宅で受診前に行う振り返りおよび医療者に聞きたい内容の準備の有無にて査定,行動・思いは,食事・運動・薬物療法の遵守,糖尿病療養に関する知識の理解,外来受診への肯定的思い,医療者への期待など31項目にて査定した.
その結果,有効回答149名(85.1%),受診に向けての主体性あり47名(31.5%)であった.療養における行動・思いの実態では,薬物療法の遵守,糖尿病療養に関する知識の理解,外来受診への肯定的思いにおいて,“良好”との回答割合が高かった.主体性と行動・思いとの関連では,全31項目中15項目で有意差があり,その多くは糖尿病療養に関する知識の理解と医療者への期待における項目であった.
以上より,患者が主体性を持てるよう知識を提供すること,患者が治療の効果を得ていると実感できるよう医療者が関わることの重要性が示唆された.
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