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研究報告
糖尿病性腎症患者の内シャント造設が透析生活に与える影響
The impact of vascular access on diabetic nephropathy patient dialysis
藤田 祐子
1,2
,
稲垣 美智子
3
,
多崎 恵子
3
,
小池 美貴
2
,
小田 梓
2
,
池本 温美
2,4
,
宮崎 彩乃
5
Yuko Fujita
1,2
,
Michiko Inagaki
3
,
Keiko Tasaki
3
,
Miki Koike
2
,
Azusa Oda
2
,
Atsumi Ikemoto
2,4
,
Ayano Miyazaki
5
1福井県立病院
2金沢大学大学院医薬保健学総合研究科
3金沢大学医薬保健研究域保健学系
4順天堂大学医学部附属順天堂医院
5金城大学看護学部
1Fukui Prefectural Hospital
2Graduate school of Medical Science, Kanazawa University
3Faculty of Health Sciences, Institute of Medical, Pharmaceutical and Health Sciences, Kanazawa University
4Juntendo University Hospital
5Department of Nursing, Kinjo University
キーワード:
2型糖尿病
,
糖尿病性腎症
,
内シャント造設
,
透析
,
修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ
Keyword:
2型糖尿病
,
糖尿病性腎症
,
内シャント造設
,
透析
,
修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ
pp.7-17
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
本研究は,糖尿病性腎症患者の内シャント造設が透析生活に与える影響を明らかにすることを目的に,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた質的因子探索研究である.参加者は,医療機関で血液透析を実施し,導入して5年以内の2型糖尿病性腎症患者11名であった.分析テーマは,「内シャント造設が透析に向けて建設的に働き,腎不全を自分のこととして受け入れ療養していくプロセス」と「内シャント造設を客体化し,腎不全を実感できないことにより義務的に透析を行うプロセス」の2つが導き出された.2つのプロセスの始点は,内シャント造設告知時の身体想起の違いによるものであった.内シャント造設が,透析している現在の身体との付き合い方に影響を及ぼしていたことが明らかとなった.内シャント造設は,透析準備期だけでなく,透析の告知以前や現在にも影響を与えており,透析準備期の患者の関わり方に活用できることが示唆された.
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