Japanese
English
研究報告
2型糖尿病患者の療養生活における家族との“距離”
A sense of distance between type2 diabetes patients and their families
池本 温美
1
,
稲垣 美智子
2
,
多崎 恵子
2
,
松井 希代子
2
,
堀口 智美
2
,
藤田 祐子
3
,
小池 美貴
1
Atsumi Ikemoto
1
,
Michiko Inagaki
2
,
Keiko Tasaki
2
,
Kiyoko Matsui
2
,
Tomomi Horiguchi
2
,
Yuko Fujita
3
,
Miki Koike
1
1金沢大学大学院医薬保健学総合研究科保健学専攻
2金沢大学医薬保健研究域保健学系
3福井県立病院
1Health Department, Pharmaceutical Health Sciences, Kanazawa University Graduate School
2Faculty of Health Sciences, Institute of Medical, Pharmaceutical and Health Sciences, Kanazawa University
3Fukui Prefectural Hospital
キーワード:
2型糖尿病
,
患者
,
家族
,
距離
,
関係
Keyword:
2型糖尿病
,
患者
,
家族
,
距離
,
関係
pp.81-89
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
2型糖尿病患者の療養生活における家族との距離を明らかにする目的で,診断後6ヶ月以上が経過しており同居家族のいる2型糖尿病患者10名を対象に半構造的面接を実施し,現象学的アプローチ法を用いて分析した.
その結果,「2型糖尿病患者の療養生活における家族との距離とは,糖尿病という新たな自分が出現することで生じる家族の中での不利な立場と,胸の内にしまい口にできない思いが作り出す現象として患者の中に存在していた.」と,患者の思いの本質にある距離という現象を描くことができた.また,距離に関する6つのテーマが描かれた.
これらの結果より,患者や家族に対する距離という視点を活用した支援の方向性が示唆された.
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