Japanese
English
研究報告
2型糖尿病患者における睡眠の実態と睡眠パターン分類—睡眠計を用いた測定データによる検討
The actual situation of the sleep and sleep pattern classification in the type 2 diabetes patients: Examination by the measurement data using the sleep meter
小田 梓
1
,
稲垣 美智子
2
,
多崎 恵子
2
,
松井 希代子
2
,
堀口 智美
2
,
小池 美貴
1
,
藤田 祐子
3
Azusa Oda
1
,
Michiko Inagaki
2
,
Keiko Tasaki
2
,
Kiyoko Matsui
2
,
Tomomi Horiguchi
2
,
Miki Koike
1
,
Yuko Fujita
3
1金沢大学大学院医薬保健学総合研究科
2金沢大学医薬保健研究域保健学系
3福井県立病院
1Division of Health Sciences Graduate School of Medical Science Kanazawa University
2Faculty of Health Sciences, Institute of Medical, Pharmaceutical and Health Sciences, Kanazawa University
3Fukui Prefectural Hospital
キーワード:
2型糖尿病患者
,
睡眠の量
,
睡眠の質
,
睡眠時間
,
睡眠パターン
Keyword:
2型糖尿病患者
,
睡眠の量
,
睡眠の質
,
睡眠時間
,
睡眠パターン
pp.147-154
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究では2型糖尿病患者の睡眠状態を睡眠計を用いて測定し,それをもとに睡眠のパターンを分類した.12名の2型糖尿病患者を対象に,睡眠計を用いて14日間の睡眠の量(就床時間,睡眠時間,ぐっすり睡眠時間,寝つき時間,夜中の目覚め時間)を測定し,また睡眠の質(睡眠効率,熟眠率,覚醒率)を算出した.その結果から類似性を見出し,パターン分類を試みた.結果,2型糖尿病患者の睡眠のパターンとして「規則的睡眠の熟眠タイプ」,「不規則な短時間睡眠タイプ」,「長時間就床の熟眠困難タイプ」,「規則的な熟眠困難タイプ」の4種類のパターンを描くことができた.また,パターンごとに患者背景を検討し,性別,年齢,受療期間,HbA1cに特徴があった.以上より,糖尿病患者の睡眠には4つのパターンがあることが示唆され,それらと糖尿病コントロールとの関連を検討する必要性があると考えられた.
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