第18回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム1 高齢糖尿病患者の倫理的調整
認知症の人の自己決定をどのように捉えればよいのか その現状と今後の課題—本人の意思を尊重した決定をするために
佐藤 典子
1
Noriko Sato
1
1順天堂東京江東高齢者医療センター
1Juntendo Tokyo Koto Geriatric Medical Center
pp.63-65
発行日 2014年3月31日
Published Date 2014/3/31
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
Ⅰ.認知症高齢者の現状
認知症高齢者の数は,65歳以上の高齢者のうち,約462万人にのぼることが2013年5月,厚生労働省研究班から報告されました.認知症者数は,年代別にみると,74歳までは10%以下ですが,85歳以上で40%を超えています.認知症の大きな要因は加齢です.高齢者人口が増えれば,認知症は増加します.また,国の政策では,認知症の早期発見事業により,認知症の早期診断・早期治療が促進されています.そのため,認知症の診断が進み,認知症高齢者の増加につながっていると考えます.
Copyright © 2014, Japan Academy of Diabetes Education and Nursing. All rights reserved.