Japanese
English
研究報告
北陸地方の看護師の糖尿病教育スタイルの特徴
Characteristics of nurse teaching styles in diabetes patient education in the Hokuriku region.
多崎 恵子
1
,
稲垣 美智子
1
,
松井 希代子
1
,
村角 直子
1
Keiko Tasaki
1
,
Michiko Inagaki
1
,
Kiyoko Matsui
1
,
Naoko Murakado
1
1金沢大学医薬保健研究域保健学系
1Faculty of Health Sciences, Institute of Medical, Pharmaceutical and Health Sciences, Kanazawa University
キーワード:
看護師の糖尿病教育スタイル
,
自己評価
,
アンケート調査
,
北陸地方
,
全国との比較
Keyword:
看護師の糖尿病教育スタイル
,
自己評価
,
アンケート調査
,
北陸地方
,
全国との比較
pp.22-29
発行日 2010年3月26日
Published Date 2010/3/26
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
本研究は,北陸地方の看護師が行う糖尿病ケアの実態を「教育スタイル」の視点から明らかにする目的で,看護師の糖尿病教育スタイル自己評価票を用いた調査を,すでに報告した全国調査と同様の方法で行った.その結果,400の有効回答より,自己評価による看護師の糖尿病教育スタイルは,〔一般的知識を提供するスタイル〕〔心に密着するスタイル〕〔生活心情がみえているスタイル〕の3スタイルに識別された.また,一般性自己効力感の得点は,それぞれ5.19,6.63,7.92であり,〔生活心情がみえているスタイル〕で最も高く,3スタイル間に統計学的な差がみられた(p<0.05).この結果を,全国調査の結果と比較すると,全国では混在していた〔生活心情がみえているスタイル〕と〔心に密着するスタイル〕が,北陸地方では明確にこの2スタイルに識別されたことに特徴がみられた.このことより,北陸地方の看護師へは,自己の教育スタイルを分析し内省させるような教育介入の活用可能性が示唆された.
Copyright © 2010, Japan Academy of Diabetes Education and Nursing. All rights reserved.