Japanese
English
【研究報告】
後期高齢糖尿病患者における食事療法の特徴と関連要因
Features and Relation Factor of the Diet Therapy in the Old Old Diabetic
西片 久美子
1
Kumiko Nishikata
1
1日本赤十字北海道看護大学
1Japanese Red Cross Hokkaido College of Nursing
キーワード:
後期高齢者
,
糖尿病
,
食事療法
,
関連要因
Keyword:
後期高齢者
,
糖尿病
,
食事療法
,
関連要因
pp.115-122
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
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本研究は後期高齢糖尿病患者における食事療法の実行内容,および食事療法実行程度と関連する要因を明らかにすることを目的とした.調査対象は外来に通院している75歳以上の後期高齢患者30名,壮年期患者71名で,調査票に基づく構成的面接法で実施した.その結果,①後期高齢患者の食事療法内容は外食・飲酒頻度が,壮年期患者に比べて低く,空腹感による苦痛も有意に少ないが,間食頻度は多かった.②食事療法実行程度は,後期高齢患者の8割以上,壮年期患者の約7割ができていると回答し,両群に有意差はなかった.③後期高齢患者では,食事療法ができそうと思うほど(τ=.622),空腹による苦痛が少ないほど(τ=.359),また食事の指示量が多いほど(τ=.481),食事療法実行程度は高いが,食事療法実行の意志や遵守行動の有益性とは関連がみられなかった.高齢者が自分にもできそうと思える食事療法をともに考えていくことの重要性が示唆された.
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