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研究報告
更年期にある女性糖尿病患者のセルフケア能力に影響する要因
Self-care agency and its related factor in menopausal patients with diabetes
増田 千絵
1
Chie Masuda
1
1市立旭川病院看護部外来(糖尿病センター)
1Diabetes Center Asahikawa City Hospital
キーワード:
更年期
,
糖尿病
,
女性患者
,
セルフケア能力
Keyword:
更年期
,
糖尿病
,
女性患者
,
セルフケア能力
pp.171-178
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
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更年期にある女性糖尿病患者のセルフケア能力に影響する要因を明らかにするため,40歳から60歳の女性患者123名に無記名自記式質問紙調査を行った.糖尿病セルフケア能力測定ツール(IDSCA)の構成要素の得点比較では,「知識獲得力」は高いがそれ以外は低く,特に中核となる「モニタリング力」「ストレス対処力」「サポート活用力」が低く,セルフケア能力が十分に発揮されていなかった.また,IDSCAを従属変数,デモグラフィックデータ,糖尿病に関する背景,更年期症状を独立変数として重回帰分析をした結果,自己注射療法をしていない,合併症がない,BMI・HbA1cが高い,更年期症状が強いことが能力を低下させる要因として示された.更年期にある女性糖尿病患者のセルフケア能力のうち「ストレス対処力」には更年期症状も関連しており,セルフケアの支援には,更年期症状の把握とそれに対処する支援も必要である.
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