Japanese
English
レター
教育・臨床現場での倫理カンファレンスの普及に向けての取り組み
Challenges towards the diffusion of ethical conferences in educational and clinical practice
浦出 美緒
1
,
眞田 英子
2
,
丸山 始美
3
,
佐野 信也
4
,
山下 早苗
1
Mio URADE
1
,
Hideko SANADA
2
,
Tomomi MARUYAMA
3
,
Shinya SANO
4
,
Sanae YAMASHITA
1
1防衛医科大学校医学教育部看護学科
2川崎市立看護短期大学
3防衛医科大学校病院
4防衛医科大学校医学教育部心理学科
1National Defense Medical College, Division of Medicine, Child Health Nursing
2Kawasaki City College of Nursing
3National Defense Medical College Hospital
4National Defense Medical College, Division of Medicine, Department of Psychology
キーワード:
倫理カンファレンス
,
ファシリテーター
,
倫理的問題
,
教育
,
臨床
,
ethical conference
,
facilitator
,
ethical problem
,
education
,
medical practice
Keyword:
倫理カンファレンス
,
ファシリテーター
,
倫理的問題
,
教育
,
臨床
,
ethical conference
,
facilitator
,
ethical problem
,
education
,
medical practice
pp.84-87
発行日 2018年3月20日
Published Date 2018/3/20
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
1 .はじめに
昨今、医療現場ではさまざまな倫理的問題が生じており、そのような問題への取り組みの一つとして倫理カンファレンス(以下、EC)の有用性が教育・臨床現場での実践として報告されている1, 2。先行研究では、ECに臨むことで状況が整理されて大切なことが見えるようになり、患者の気持ちに踏み込んで関わろうと意識して行動し、患者との距離が縮まると報告されている3。また医師・看護師間でのECの取り組みにより、互いの役割を明確化でき、チーム医療の礎になっているとの報告もある1。さらに臨地実習において、振り返り学習の場に臨床スタッフと看護学生が一緒に倫理的問題を話し合うことは、学生が倫理的課題の状況をさまざまな視点から考えることにつながり、看護基礎教育における看護倫理教育として倫理カンファレンスの必要性が示唆されている2。しかし、ECが実際に広く教育・臨床現場で効果的に実施されているとは言い難い。要因として、臨床で働く医療者が多忙であること、倫理教育を受けていない医療者が倫理的問題に気付きにくいこと、学習途上の学生が倫理的問題を内にため込んでしまうことなどが考えられる。ECを教育・臨床現場において取り入れるための方法の検討と普及を目的とし、第10回年次大会にて交流集会を企画運営した。その内容を報告する。
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