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日本看護倫理学会第7回年次大会 会長講演
患者の尊厳への思いを知るために:患者尊厳尺度国際版(iPDS)の開発
Measurement of patient's satisfaction and expectation of dignity: development of the international Patient Dignity Scale: iPDS
太田 勝正
1
1名古屋大学大学院医学系研究科
pp.92-94
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
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1 .はじめに
患者の「尊厳」。それは「安全」とともに看護、医療においてもっとも重要なテーマの一つである。例えば日本看護協会の「看護者の倫理綱領」の第1条に、「看護者は、人間の生命、人間としての尊厳及び権利を尊重する」と示されるように、私たち看護職の行動指針の当然とも言える基盤となっている。しかし、私たちは日頃、どの程度患者の「尊厳」を意識し、その確保・維持に積極的に取り組んでいるだろうか? 過去の研究テーマを調べてみても、「尊厳」(キーワード、シソーラスとも)は看護における研究テーマの主流にはなっていなかったことが、例えば、「疼痛」「権利」「患者中心」などのキーワードと比べると論文数が少ないことからも推察される。一方、患者の「プライバシー」、とくに患者情報に係わるプライバシー(情報プライバシー)が、2005年の個人情報保護法の制定を機に注目を集めてきている。
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