特集 病院における患者の性の問題と看護の関わり
まずは個性の尊重と個人の尊厳を—患者の立場から
辻本 好子
1
1医療人権センターCOML事務局
pp.1111-1116
発行日 1992年12月1日
Published Date 1992/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900760
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話しやすい雰囲気が安心感に
「実は言いにくいんですが……,あそこのことなんですが……」
毎日COMLに届く電話相談の中には,性に関するものも少なくありません.昨今マスコミでも華々しく取り上げられているエイズにまつわる情報で不安に陥っている人,また,包茎など性器に関する若い男性からの悩み,さらに避妊や中絶,不妊について本人あるいはパートナーからの相談などです.しかも,相談者にとっては深刻な問題になっている場合がほとんどで,決していい加減な気持ちで電話をかけてきているわけではありません.
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