第2特集 看護学生論文―入選エッセイ・論文の発表
論文部門
終末期における患者の尊厳の保持と家族への看護
鏡堂 みち子
1
1淀川区医師会看護専門学校看護学科
pp.654-657
発行日 2011年8月25日
Published Date 2011/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101844
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はじめに
終末期看護とは,患者の全人的苦痛(身体的・精神的・社会的・霊的)を緩和し,安らかで尊厳ある死を迎えることができるように支援することである。尊厳を保持するためには,A氏とその家族が現状を受け入れ,寄り添い,心が安定していることが必要だと考えた。心不全による浮腫の増悪は,ボディイメージの受容を妨げ,その結果自己の尊厳が保てなくなると考える。容姿を整え,また家族がA氏のそばでケアへ参加できるように配慮することは,尊厳を保つことにつながると考え関わった。その結果,家族に変化がみられたのでここに述べる。
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