- 文献概要
作業療法は,種々の治療や援助手段をつかって,疾病や障害を持った人々のQOLを確立するための援助をする職種と考える.そして,作業療法士が業務を社会の中で専門職として行うときには,知識や技術だけでなく,倫理についても認識しておくことが必要と思っている.今回は,5名の執筆者に各々の立場で倫理についての考えを述べてもらった.
倫理とは,人間の行動や人との相互関係の中ではたらく道理を無理のない仕方で理解していくもので,倫理を日常生活のなかに見られる日常倫理,人命に関わる危機倫理と捉えることもできる.作業療法士は人命に関わることを生業としており,医学や医療の分野での倫理を意識して働くことが大切と考える(三浦氏).
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