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2000年5月24日,神奈川県民ホールB会場は全席を埋め尽くし,期待と熱気にあふれかえっていた.東京大学大学院情報学環・教育学研究科教授 佐々木正人先生を講師に迎え,「アクティビティとアフォーダンス」のタイトルでご講演いただき,ヒトと環境との関係を,変化する運動系を用いてわかりやすく説明していただいた.中でも,環境のレイアウトがヒトの移動を特定するということを,視覚障害や脳血管障害後の感覚障害例など具体的な障害を通して展開していただいたことは,環境を意識せざるをえない作業療法士にとって胸がわくわくするものがあったのではないだろうか?この胸のときめきは,作業療法の基礎づけに関する努力が盛んになされている近年,動作の心的基盤に関する生態学的理論であるアフォーダンスに常々から興味を惹かれていたためであろう.
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