- 文献概要
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卒前教育は,専門学校,短期大学,大学とあるが,そのカリキュラムの基本は指定規則によって時間数と内容が指定されている.学校でおこなう教育の成果は,最終期の臨床実習によって,実習生と学校の双方を評価されるとも言える。また現場は,実習生を通して過去の教育をリフレッシュさせる機会として臨床実習を活用しているようでもある.臨床実習は必修であり,したがってどの学校も臨床実習実施施設の確保が重要な課題となる.新設の各学校では,ただでさえ少なめな学校教員が実習地確保のために全国行脚をしている場合もあると聞いている.臨床実習生となった学生は,臨床実習指導者(スーパーバイザー)の質問に,「イイエ,学校では教えてもらいませんでした」と快答し,実習地訪問した教師はただそれに耐え,といった歴史を繰り返してもいる.
臨床実習は,語れば皆一言はある課題と言えよう.
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