◆研究と報告
頸髄損傷者の自動車移乗と運転装置—損傷レベルと改造ポイント
土嶋 政宏
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1神奈川県総合リハビリテーション・センター
pp.24-30
発行日 1984年2月15日
Published Date 1984/2/15
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はじめに
最近,身体障害者の通勤や通学など,遠距離の移動手段として,自動車運転免許の取得が不可欠なものとなってきている。特に,難渡の高かった四肢麻痺を有する頸髄損傷者においては,手動式アクセル・ブレーキ補助運転装置と装具式ハンドル旋回装置の普及や自動車運転適性レベルにおける対応範囲の拡大などにより(図-1),運転免許取得への要求も高くなってきて,作業療法分野での対応数も年々,増加傾向にある。それに伴い,安全な運転操作を行うために自動車運転装置などの改造に対する明確な処方を必要としている。
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