Japanese
English
特集 高齢化とリハビリテーション
内部障害
Rehabilitation in the elderly with multimorbidity;Medical rehabilitation for common disabling conditions among older adults.
作山 晃裕
1
,
伊藤 修
1
Akihiro Sakuyama
1
,
Osamu Ito
1
1東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野
1Department of Internal Medicine and Rehabilitation Science, Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
内部障害
,
重複障害
,
高齢者
Keyword:
内部障害
,
重複障害
,
高齢者
pp.1047-1052
発行日 2014年11月10日
Published Date 2014/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200040
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はじめに
日本は,他国が経験したことのないような超高齢社会を迎えており,障害者も増加している.特に内部障害者数は急増し,2006年には身体障害者総数の30%を超えた1).超高齢社会では,何らかの障害を有しながら生活していく人が増え,罹患率,死亡率,治癒率などの転帰に加えて,治癒しない疾患をいかに悪化させないか,合併症を引き起こさないか,日常生活活動を維持させるか,生活の質を高めるかという新たな課題が生じ,高齢者のリハビリテーションに対するニーズは予想をはるかに超えるほど高まっている2).高齢化がさらに進む日本において,リハビリテーションは単一の疾患だけをみて治療するのではなく,患者のなかの併存疾患まで考慮に入れてリハビリテーションを実施していくことが当然必要となってくる.本稿では,加齢による内部障害への影響や,重複した内部障害を有する高齢者へのリハビリテーション,特に運動療法を中心に記載していく.
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