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特集 外科治療における術前リハビリテーション(プレハビリテーション)治療
1 大腿骨近位部骨折の術前リハビリテーション治療の実際と課題
Preoperative Rehabilitation in Hip Fracture
松村 純
1
,
加賀谷 斉
1
Jun Matsumura
1
,
Hitoshi Kagaya
1
1国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
キーワード:
大腿骨近位部骨折
,
術前評価
,
術前リハビリテーション治療
,
周術期合併症
,
認知症
Keyword:
大腿骨近位部骨折
,
術前評価
,
術前リハビリテーション治療
,
周術期合併症
,
認知症
pp.669-673
発行日 2022年7月18日
Published Date 2022/7/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 大腿骨近位部骨折受傷後には,できるだけ早期に手術を行うことが推奨されているが,さまざまな理由により術前待機期間が長くなってしまうことがある.術前リハビリテーション治療は周術期合併症の予防のために重要となる.術前では患部の疼痛のために行えることに限りがあるが,筋力の維持や適切なポジショニングによる総腓骨神経麻痺や肺炎,褥瘡の予防に努める必要がある.また,高齢者に多い本疾患では病前の歩行能力や日常生活活動,認知症の有無を把握することで適切なゴール設定を行い,術後リハビリテーション治療を円滑に進められるようにしたい.
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