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特集 リハビリテーション医学におけるADL評価と臨床研究
2 ADLをアウトカムとした臨床研究デザイン
Clinical Research Design with ADL as an Outcome
百崎 良
1
Ryo Momosaki
1
1三重大学大学院医学系研究科リハビリテーション医学分野
キーワード:
ADL
,
研究デザイン
,
アウトカム
,
Barthel Index
,
FIM
Keyword:
ADL
,
研究デザイン
,
アウトカム
,
Barthel Index
,
FIM
pp.975-979
発行日 2021年9月18日
Published Date 2021/9/18
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- 参考文献 Reference
要旨 ADLのアウトカム評価尺度としては,Functional Independence Measure(FIM)とBarthel Index(BI)が頻用されている.FIMやBIは連続尺度として使用され,臨床的に意味のある最小差であるminimal clinically important difference(MCID)より大きな変化があったかどうかが問われる.これらADL評価尺度はカテゴリー変数として使用されることもあり,各々の尺度でカットオフ値が報告されている.BIを用いたADLアウトカム指標としてBI利得,BI effectiveness,BI効率,Montebello Rehabilitation Factor Score(MRFS)efficiencyなどがある.データベース解析における欠測値の扱い方にはcomplete-case analysis,direct method,imputationなどがあり,状況に応じて使い分ける必要がある.個々のADL評価尺度の特性を理解したうえで臨床研究をデザインし,データ解析することで,真実に近い結果を得ることができる.
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