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特集 急性期の重症呼吸不全に対するリハビリテーション治療アップデート
2 重症呼吸不全における人工呼吸器やECMO管理
Ventilator and ECMO Management in Severe Respiratory Failure
三好 祐輔
1
,
瀬尾 龍太郎
2
Yusuke Miyoshi
1
,
Ryutaro Seo
2
1神戸市立医療センター中央市民病院麻酔科
2神戸市立医療センター中央市民病院救急科
キーワード:
重症呼吸不全
,
急性呼吸促迫症候群
,
人工呼吸管理
,
肺保護換気戦略
,
体外式膜型人工肺
Keyword:
重症呼吸不全
,
急性呼吸促迫症候群
,
人工呼吸管理
,
肺保護換気戦略
,
体外式膜型人工肺
pp.357-361
発行日 2021年4月18日
Published Date 2021/4/18
- 販売していません
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- 参考文献 Reference
要旨 急性呼吸促迫症候群は何らかの侵襲の後に,肺に炎症が生じることで微小血管の透過性が亢進し肺水腫が起こる病態である.その結果,重症呼吸不全となりICUで人工呼吸管理が必要となることも多い.しかし,人工呼吸器管理そのものが人工呼吸器関連肺障害と呼ばれる病態を起こし得る.それを防ぐために肺保護換気戦略と呼ばれる,低用量換気と肺胞の虚脱を防止する適切な管理が必要となる.死亡率が高いと判断された場合,体外式膜型人工肺の適応が考慮される.人工肺により酸素付加,二酸化炭素除去を行うことで肺をより休ませることができるが,適切な管理は容易ではなく,習熟した医療チームで行われるべきである.
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