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特集 急性期の重症呼吸不全に対するリハビリテーション治療アップデート
1 急性呼吸窮迫症候群における生体の反応と治療方針
Biological Stress Responses to Acute Respiratory Distress Syndrome and Treatment Strategy
小谷 透
1
,
森 麻衣子
1
Toru Kotani
1
,
Maiko Mori
1
1昭和大学医学部集中治療医学講座
キーワード:
急性呼吸窮迫症候群
,
血管透過性亢進
,
蛋白異化
,
栄養療法
,
早期リハビリテーション診療
Keyword:
急性呼吸窮迫症候群
,
血管透過性亢進
,
蛋白異化
,
栄養療法
,
早期リハビリテーション診療
pp.352-356
発行日 2021年4月18日
Published Date 2021/4/18
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- 参考文献 Reference
要旨 急性呼吸窮迫症候群の主病態は,高度の炎症に伴い肺胞隔壁の透過性が亢進することによりもたらされる非心原性肺水腫である.外傷,熱傷,敗血症などの重症病態を背景疾患にもち,免疫応答により代謝変動をきたし,体内のあらゆる部位で蛋白,炭水化物,脂質の代謝に影響を及ぼす.中でも骨格筋の異化反応(破壊)は最も重要な代謝変動である.骨格筋の萎縮は,高齢者の感染症リスクの増加,入院期間の延長,死亡率と関連している.栄養療法と早期運動療法の組み合わせが,最大の効果をもたらすと考えられている.
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