Japanese
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特集 障害受容・適応再考
1 特別寄稿「障害の受容」再論—誤解を解き,将来を考える
“Acceptance of Disability” Discussed Again : Refutation to the Misunderstandings and Consideration of the Future
上田 敏
1
Satoshi Ueda
1
1日本障害者リハビリテーション協会
キーワード:
障害の受容
,
当事者と社会・家族との相互作用
,
「参加」実現による受容促進
,
誤用・悪用からの脱却
Keyword:
障害の受容
,
当事者と社会・家族との相互作用
,
「参加」実現による受容促進
,
誤用・悪用からの脱却
pp.890-897
発行日 2020年10月16日
Published Date 2020/10/16
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- 参考文献 Reference
要旨 「障害の受容」の概念はリハビリテーション医療におけるキーコンセプトであり,筆者は1980年代初頭に論文・著書でこれを詳しく論じたが,これまで誤読・見落としによる「批判」を受けてきた.また,臨床の現場では正しい意味が忘れられ,患者・家族を非難する用語として誤用・悪用されてきた.本論文ではそれを批判するとともに,正しい理解を促進し,誤用を防ぐ方策を論じた.その中で当事者の障害受容と社会・家族による当事者の受容との相互作用(プラス方向とマイナス方向の)の存在を指摘した.また,今後のあるべき姿として,この語の使用をやめるのでも,類似の概念で置き換えるのでもなく,この語の正しい理解の普及に努めるべきことを述べた.
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