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特集 重複障害とリハビリテーション医療
2 脳卒中を合併した運動器疾患のリハビリテーション医療
Rehabilitation for Multimorbidity : Stroke and Locomotive Syndrome
石田 健司
1
Kenji Ishida
1
1高知大学医学部附属病院リハビリテーション部
キーワード:
脳卒中
,
重複障害
,
骨粗鬆症
,
変形性膝関節症
,
大腿骨頚部骨折
Keyword:
脳卒中
,
重複障害
,
骨粗鬆症
,
変形性膝関節症
,
大腿骨頚部骨折
pp.818-822
発行日 2018年10月18日
Published Date 2018/10/18
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- 参考文献 Reference
要旨 超高齢社会の到来により,運動器疾患と脳卒中の重複症例が増加している.本稿では骨粗鬆症,変形性膝関節症,大腿骨頚部骨折と脳卒中の重複障害を取り上げる.
脳卒中症例では骨粗鬆症が生じやすく,骨量を維持させるため,転倒予防に努めつつ早期から安全に運動や荷重させ,投薬も考慮する.変形性膝関節症では,内反膝や反張膝などの変形予防を行いつつ,脳卒中の運動療法を進める.大腿骨頚部骨折は,廃用性の骨粗鬆症と易転倒性が,その原因となることが多く,その対策を行う.骨折が生じ手術療法が選択される場合,関節拘縮,筋力低下,呼吸機能の低下,深部静脈血栓症,褥瘡,腓骨神経麻痺,誤嚥などの予防が重要で,術後も早期離床に努める.
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