Japanese
English
臨床経験
ストーブパイプ髄腔に対するテーパーウェッジ型ステムを用いた人工骨頭置換術の限界
The Limitation of Taper Wedge-prosthesis in Bipolar Hemiarthroplasty for the Treatment of Hip Fracture with Stovepipe Canal
塚田 幸行
1
,
岩田 勇児
1
,
佐藤 雄
1
,
天羽 健太郎
1
,
田崎 篤
1
,
伊藤 幹人
1
,
辻 荘市
1
,
黒田 栄史
1
,
井上 肇
1
Sachiyuki TSUKADA
1
,
Yuji IWATA
1
,
Yu SATO
1
,
Kentaro AMAHA
1
,
Atsushi TASAKI
1
,
Mikihito ITO
1
,
Soichi TSUJI
1
,
Eishi KURODA
1
,
Hajime INOUE
1
1聖路加国際病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, St. Luke International Hospital
キーワード:
大腿骨頚部骨折
,
femoral neck fracture
,
高齢
,
aged
,
骨粗鬆症
,
osteoporosis
Keyword:
大腿骨頚部骨折
,
femoral neck fracture
,
高齢
,
aged
,
骨粗鬆症
,
osteoporosis
pp.671-674
発行日 2015年7月25日
Published Date 2015/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200271
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目的:大腿骨近位部の髄腔形状がストーブパイプ型である患者に対する,テーパーウェッジ型ステムを用いた人工骨頭置換術の有用性と限界を検討することを目的とした.
対象と方法:大腿骨頚部骨折に対してテーパーウェッジ型ステムを使用して行った人工骨頭置換術46関節を,髄腔形状により分け検討した.
結果:髄腔形状が正常な例と比較し,ストーブパイプ例では,固定性を得るのに必要なステムサイズが大きく(P=0.0072),オフセットが延長しており(p=0.0003),術後の大転子骨折の合併が高率だった(P=0.029).
まとめ:テーパーウェッジ型ステムをストーブパイプ髄腔に挿入する場合,股関節の解剖学的再建の困難な症例があり,症例に応じたインプラント選択が必要である.
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