Japanese
English
特集 筋萎縮性側索硬化症
7 筋萎縮性側索硬化症(ALS)摂食嚥下障害
Dysphagia in Amyotrophic Lateral Sclerosis
野﨑 園子
1
Sonoko Nozaki
1
1関西労災病院神経内科
キーワード:
筋萎縮性側索硬化症
,
ALS
,
摂食嚥下障害
,
呼吸不全
,
栄養管理
,
代償嚥下
,
個人差
Keyword:
筋萎縮性側索硬化症
,
ALS
,
摂食嚥下障害
,
呼吸不全
,
栄養管理
,
代償嚥下
,
個人差
pp.573-577
発行日 2018年7月18日
Published Date 2018/7/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 ALSにはいくつかの病型があるが,摂食嚥下障害はどの病型でも経過中ほとんど必発である.比較的急速に進行するが,経過には個人差があり,咽頭期障害先行タイプと口腔期障害先行タイプがある.残存機能を生かすとともに,姿勢調整や摂食動作への介入,体得している代償嚥下の評価を行う.
適切な栄養管理により体重減少を抑えることが生命予後延長に寄与するので,PEGの導入についても早めの説明と対応を行う.進行期には,呼吸筋麻痺への介入や誤嚥防止術の提案も並行して行う.
摂食嚥下障害の早期評価と早期介入が重要であり,進行の早い疾患であってもリハビリテーション介入が有用であるという認識をチーム医療として共有し,食べる・味わう楽しみを支える多職種のかかわりが必要である.
Copyright © 2018, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.