特集 日常診療で出合う筋骨格疾患—脳神経内科と整形外科からのアプローチ
【頸部〜上肢の病態】
❺整形外科疾患と筋萎縮性側索硬化症(ALS)の鑑別
佐藤 光
1
,
安藤 哲朗
1
1亀田総合病院 脳神経内科
キーワード:
頸椎症
,
胸腰椎移行部
,
split hand
,
筋萎縮性側索硬化症
,
ALS
Keyword:
頸椎症
,
胸腰椎移行部
,
split hand
,
筋萎縮性側索硬化症
,
ALS
pp.160-163
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204664
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Point
●筋萎縮性側索硬化症(ALS)と鑑別が必要な整形外科疾患として、頸椎症、腰椎症、胸腰椎移行部などの脊椎疾患がある。
●変形性脊椎症は中高年齢者で高頻度であり、ALS患者でも合併していることが多い。
●ALSではびまん性の筋力低下、脊椎疾患では髄節性の筋力低下を認める。
●ALSと脊椎疾患の鑑別に有用な所見として、頸部筋力の低下、split hand、体重減少などがある。
●ALSの可能性を疑った場合には、脳神経内科専門医に紹介するのがよい。
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