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特集 筋萎縮性側索硬化症
8 筋萎縮性側索硬化症患者に対するHALなどサイバニックデバイスの利用
Cybernic Treatment and Interface for the Patients with Amyotrophic Lateral Sclerosis
中島 孝
1
Takashi Nakajima
1
1国立病院機構新潟病院神経内科
キーワード:
サイボーグ型ロボットHybrid Assistive Limb
,
HAL
,
サイバニクス治療
,
サイバニックインターフェース
Keyword:
サイボーグ型ロボットHybrid Assistive Limb
,
HAL
,
サイバニクス治療
,
サイバニックインターフェース
pp.578-582
発行日 2018年7月18日
Published Date 2018/7/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 筋萎縮性側索硬化症(ALS)は神経・筋疾患の代表であり,重篤な運動ニューロン疾患である.原因治療法のみならず,運動機能を改善させる治療として,筋力トレーニング,持久力トレーニング(endurance training)などの有効性は検証されてこなかった.神経変性疾患に対する神経可塑性を促進する研究は,神経系は再生しないというドグマにより研究されてこなかった.NCY-3001試験でALSを含む神経筋8疾患に関するサイボーグ型ロボットHybrid Assistive Limb(HAL)の短期の治療効果と安全性は検証されている.長期治療効果としてどの程度,進行を緩やかにできるのか,医薬品などとの複合治療で機能改善効果が長期に得られるかが今後の課題と考えている.HALの運動単位電位の解析機能を利用したサイバニックインターフェースは,装着者の運動現象を利用しない,生体現象方式の重度障害者用意思伝達装置として実用的に使用できることが示され,CyinTM(サイン)と命名され製品化された.
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