連載 古今東西 見逃せない研究論文・書籍・第6回
Coordination of Mastication and Swallowing—Palmer JB, et al:Dysphagia 1992;7:187-200/Food Transport and Bolus Formation during Complete Feeding Sequences on Foods of Different Initial Consistency—Hiiemae KM and Palmer JB:Dysphagia 1999;14:31-42
加賀谷 斉
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1藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座
pp.507
発行日 2018年6月18日
Published Date 2018/6/18
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■ 意義
嚥下は,従来生理学的に4期モデルで説明されてきた.4期モデルは口腔準備期,口腔送り込み期,咽頭期,食道期から構成され,健常では食塊が咽頭に送り込まれると直ちに嚥下反射が生じ,咽頭期に移行すると説明されてきた.本研究は,咀嚼嚥下においては食塊が嚥下反射惹起前に8〜10秒もの間咽頭に留まることが健常でも生じることを示し,プロセスモデルという新しい嚥下モデルを提唱した.
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