海外見聞記・25
第24回American Academy of Dermatology (AAD) Dec. 4-9, 1965, Palmer House, Chicago
大城戸 宗男
1,2
1慶大皮膚科
2Duke大学
pp.437-438
発行日 1966年4月1日
Published Date 1966/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204349
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学会の度,夜のhigh wayを飛ばして行く連中もChicago迄の130kmの途中にあるアパラチア山脈の深い雪には恐れ,同僚10人揃つてJetの旅にした。冬のChicagoはミシガン湖からの冷い風が吹きまくり,ある百貨店は道路迄暖房する有様で,12月4日から1週間町中を通うのは,うんざりですから,会場のPalmer Houseで一番安い1人部屋に3人で泊らせうと押問答中,日本人のClerkが現れ,直ちに交渉が成立,友人連は何時から日本語がinternationalになつたのだと咳いていた。
さてDermatologyの大きな学会として4月のFederation MeetingのDermatopathology分会と6月のA. M. A. のInvestigative Dermatologyが研究を,12月にはA. A. D. が臨床中心に行われる。6月の学会では黒人医師連が会場前で人種差別反対のデモを行い,小生のいるNorth Carolinaでは医師会に入会できぬとか訴えていたが,今回は寒さの為か,それも見られぬ。展示場で100以上数える薬屋,器械屋が無料カクテルパーティ券とか,お土産くばりで騒々しい。
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