臨床経験
Dysphagiaを件つたankylosing cervical hyperostosisの1例
江川 正
1
,
朝長 圀夫
1
,
佐藤 寿彦
1
,
瀬良 敬祐
1
Tadashi EGAWA
1
1長崎市立市民病院整形外科
pp.282-286
発行日 1977年3月25日
Published Date 1977/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905497
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1897年,StrumpellおよびPierre Marieがankylosing spondylitisについて報告以来,長い間本疾患がspinal ankylosisの唯一の原因と考えられてきたが,1950年,Forestier2)は臨床的,解剖学的,レ線学的観点よりspinal ankylosisの特殊型としてsenile ankylosing hyperostosisを報告し,前者と区別した,それ以来,Bick2)は"Vertebral Osteophytosis",Smith,PughおよびPolley2)は"Physiologic Vertebral Ligamentous Calcification",Ott2)は"Spondylosis Hyperstotica"などとそれぞれ提唱しているが,1959年,Lackner1)はForestier病という疾患名による記載を行つている.
最近私共は,頸椎レベルにおける本症の異常化骨が原因となつて,dysphagiaを生じた1例を経験したので文献的考察を加え報告する.
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