Japanese
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教育講座
呼吸リハビリテーションの最前線—新評価からのアプローチ
Frontiers in Pulmonary Rehabilitation : A New Approach Using Novel Estimation
海老原 覚
1
Satoru Ebihara
1
1東邦大学大学院医学研究科リハビリテーション医学講座
キーワード:
呼吸困難
,
呼吸粘性抵抗
,
スティーヴンスのべき法則
,
メンソール
Keyword:
呼吸困難
,
呼吸粘性抵抗
,
スティーヴンスのべき法則
,
メンソール
pp.502-506
発行日 2018年6月18日
Published Date 2018/6/18
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はじめに
通常,健常人は安静時に呼吸困難を感じることはあまりない.階段昇降などの運動時には大なり小なり呼吸困難を感じる.これは運動負荷による呼吸困難であるが,このような負荷による呼吸困難の誘発法としては大きく分けて,こうした運動負荷によるもの,呼吸抵抗負荷によるもの,そして高炭酸ガス負荷や低酸素負荷などの化学調節機構の負荷によるものの3つが広く行われている.
このうち,呼吸抵抗負荷による呼吸困難誘発法は比較的簡便で,負荷量と呼吸困難感の関係を評価することにより比較的定量的に呼吸困難を評価する可能性がある.抵抗負荷試験は,慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)や気管支喘息など閉塞性疾患の気道抵抗上昇モデルとして用いられていて,以前より喘息病態の異常検出手段に用いられるなど種々の観点から研究されている.
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