連載 参加してためになる国際会議・第3回
DRS (Dysphagia Research Society)
井口 はるひ
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1東京大学医学部附属病院リハビリテーション科
pp.232
発行日 2017年3月18日
Published Date 2017/3/18
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- 文献概要
▶ 会議の概要
Dysphagia Research Society(DRS)は摂食・嚥下機能やその障害に関する学際的な学会で,アメリカ・カナダの研究者を中心として発足した.学会誌の“Dysphagia”は摂食嚥下の専門学術誌として,多くの文献が関連分野の論文で引用される.総会であるDRS meetingは,1992年にアメリカのウィスコンシン州で第1回が開催され,以来,毎年3月初旬に北米で開催されている.南北アメリカ大陸をはじめ,ヨーロッパ・アジアなどの世界各国から,約300人程度の参加者が集まる.職種としては,言語聴覚士が最も多く,医師(耳鼻咽喉科医・胃食道外科医・リハビリテーション科医・放射線科医など)や解剖・工学分野出身の研究者もいる.学会開催前日にPost-Graduate Courseと称し,毎年テーマを絞った教育講演が開かれ,2017年は「嚥下障害の臨床ケア」がテーマとなっている.学会期間は2.5日間で,朝7時から開始,17時半頃まで教育講演・シンポジウム・ワークショップ・一般演題(口演・ポスター)などが盛り込まれている.
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