リハニュース【リハ医への期待】
第30回 理学療法士の立場から
半田 一登
1
1公益社団法人日本理学療法士協会
pp.805
発行日 2016年10月18日
Published Date 2016/10/18
- 販売していません
- 文献概要
4年間教育への転換
現在,理学療法士の養成課程において1学年の定員は1万3千人を超えており,結果的に卒業時の臨床能力が低いという強い指摘を受けています.そこにはさまざまな要因がありますが,その最たるものはリハビリテーション(以下,リハ)専門職の養成課程が,介護保険の導入や予防などへの参加で大きな変化がありながら,50年前と変わらず,3年間教育になっていることです.日本理学療法士協会では,4年間教育への転換を総会決議してからすでに20年近くが推移しましたが,なかなか思うようにいっていないのが現状です.日本のリハを科学的で実践力のあるものにするためには,リハ専門職の「力」も大きな要素です.教育こそがすべての始まりであり,日本リハ医学会として,理学療法士の4年間教育に対する協力が得られることを願っています.
Copyright © 2016, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.