学会印象記
第20回日本理学療法士学会印象記―作業療法士の立場から
松下 起士
1
1四天王寺悲田院
pp.639
発行日 1985年9月15日
Published Date 1985/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103409
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第20回日本理学療法士学会は,5月16日から3日間,西本東彦学会長のもとに,水の都大阪の青少年会館(他2会場)で開催された.今年は20周年に当るため,多彩なプログラムが組まれ,参加者は1500名の大記録を出したとのこと,盛会の極みであった.想えば,筆者は第1回,8回,20回,の3回のPT学会に参加して,その変貌にただ驚くばかりである.PTの歴史は対外的には新しい職種ゆえの生みの苦しみ,内部的には新旧の融和などの幾多の試練を終えて現在をかち得ただけに,PTの団体としての誇り,自信が感じられた.その象徴として,「21世紀と社会・理学療法士からの提言」というメインテーマの形で表れたのではないだろうか.学会長の基調講演は「福祉と理学療法士の役割と題し・PTの過去をふり返り,現在を見定め,来る21世紀社会の変遷を予見し,理学療法士のあるべき姿を簡明に述べ,自由,活力,創造のある理学療法を推進しようと訴えていた.
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