リハニュース【リハ医への期待】
第29回 研修医の立場から
新村 一
1
1東京都立墨東病院
pp.574
発行日 2016年7月18日
Published Date 2016/7/18
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リハビリテーションとの出合い
筆者とリハビリテーション(以下,リハ)科との出合いは,思い起こせば大学時代の臨床実習のときでした.お恥ずかしい限りではありますが,当時の自分にとってのリハ科というイメージは,脳卒中や整形外科疾患の後遺症を診る科であるという浅い認識しかありませんでした.しかしながら,実際に実習を行ってみると,心臓リハ,呼吸器リハ,がんリハ,高次脳機能リハ,そして経頭蓋磁気刺激(transcranial magnetic stimulation:TMS),装具,ゲームやシミュレーションを使ったリハなど,多彩なリハ科の現場を目の当たりにし,驚いたことを覚えております.このときを境にリハ科とは患者の生活に即した日常生活動作(activities of daily living ,以下ADL)の向上を目標とする科である,という新たな認識が強まりました.
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