リハニュース【リハ医への期待】
第28回 厚生労働省の立場から
迫井 正深
1,2
1厚生労働省医政局地域医療計画
2前 厚生労働省老健局老人保健課
pp.339-340
発行日 2016年4月18日
Published Date 2016/4/18
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改めて問い直される「リハビリテーションとは何か」
医療・介護の分野で改めて「リハビリテーション(以下,リハビリ)とは何か」が静かに問い直されようとしている.わが国が直面する急速な少子高齢化も背景にはある.しかし,事はそれだけではないのであろう.「回復期リハビリテーション病棟」の診療報酬への導入,リハビリ前置を理念とした「介護保険制度」創設など,新世紀2000年を機に医療と介護で相次いで制度化・普及へと舵がきられた“リハビリ”の成果やあり方が今日,問われているからではないか.
サービスとしてのリハビリは一連の制度化で急速に普及,患者や住民にとって身近なものとなった.著名なスポーツ選手が集中的なリハビリで見違えるほどに回復,人々に感動と希望を与えた.地域のリハビリ・ニーズに呼応し,サービス提供者も大幅に増加した.溢れんばかりの“リハビリ・ブーム”と言っても過言ではないだろう.
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